ITエンジニアで「一生食える人」と「使い捨てられる人」の分かれ道。需要拡大の影で、なぜ「年収が上がらないエンジニア」が量産されるのか
メディアでは「IT人材不足」「エンジニアの有効求人倍率は10倍超え」といった景気の良い言葉が躍っています。経済産業省の試算によれば、2030年には最大で約79万人ものIT人材が不足すると予測されており、未経験からこの業界に飛び込む未経験者も後を絶ちません。
しかし、現場に目を向けてみると、そこには残酷な現実が横たわっています。 「エンジニアになれば年収が上がると思っていたのに、3年経っても年収が変わらない」 「常に新しい技術を追いかけているはずなのに、市場価値が上がっている実感が持てない」
dodaの平均年収データを見ても、ITエンジニアの給与格差は広がる一方です。需要はあるはずなのに、なぜ報われないエンジニアがこれほどまでに多いのか。それは、個人のスキルの問題以上に、「SES業界の歪んだ構造」と「環境選びのミス」が原因であると、確信しています。
今回は、一般論としての「向いている人の特徴」を入り口にしながら、ITエンジニアとしてシニアになっても第一線で活躍するための「一生食える人の特徴と心構え」を解説します。
1:ITエンジニアに向いている人の「本質的な」特徴
一般的に言われる「ITエンジニアに向いている人の特徴」は、イズムの視点で見れば、単なる資質ではなく「プロフェッショナルとしてのアイデンティティ」です。
1-1. 「学ぶこと」が呼吸と同じくらい自然な人
IT業界の技術革新は、他のどの業界よりも速いです。10年前に主流だった技術が、今日にはレガシー(遺産)と呼ばれてる事態もありえます。
「自主的な学習」とは、単にマニュアルを覚えることではありません。「なぜこの技術が生まれたのか」「今の課題を解決するために最適な手段は何か」を問い続け、自己をアップデートし続けることです。変化をストレスと感じるのではなく、変化を「武器が増える喜び」と感じられる人は、間違いなくこの職業に向いています。
1-2. 感情を排して「構造」で捉える論理的思考力
プログラミングやシステム設計の本質は、複雑な事象を分解し、誰にでも(あるいはコンピュータにでも)わかる論理の鎖へと再構築することにあります。 「なんとなく動いた」で満足せず、バグが起きた際に「なぜこの挙動になるのか」を論理的に突き詰める力。この思考体力がある人は、複雑な大規模システムの設計工程においても、クライアントを納得させる強固な解決策を提示できます。
1-3. 「伝える力」を持つ、コミュニケーション能力者
エンジニアの仕事はは一人の部屋でPCと向き合っているだけで完結するものではありません。
実際の開発現場は、様々な役割を持つ人間が集まる「チーム」です。 イズムが求めるコミュニケーション能力とは、単なる「愛想の良さ」ではありません。
- エンジニアではないクライアントの意図を正確に汲み取る「翻訳力」
- 複雑な仕様を誰にでも理解できるよう整理する「構造化能力」
- チームの士気を高め、円滑にプロジェクトを回す「調整力」。
これらを備えたエンジニアは、単なる「作業員」を脱し、徐々にプロジェクトの重要人物に変わります。
1-4. 泥臭い挑戦を続けられる「忍耐力と継続力」
華やかに見えるIT業界ですが、その実態は地道な作業の積み重ねです。数万行のコードからたった一行のミスを探し出す作業、予期せぬ仕様変更への対応。これらを途中で投げ出さず、完遂できる粘り強さ。 情熱を持ちつつも、足元はどこまでも実直に。その姿勢こそが、エンジニアとしての信頼を築く礎となります。
2:シニアになっても必要とされるための「心構え」
イズムは 『シニアになっても若手に負けないキャリア・年齢相応の収入を得て、現場で一生必要とされる存在となること』を目指してアサインをしています。
この高い壁を乗り越えるためには、日々の業務に対する「心構え」を変える必要があります。
2-1. 究極のユーザー視点:コードの先に「人」を見る
技術力は手段であって、目的ではありません。あなたの書いた一行が、誰かの業務を30分短縮するかもしれない。あなたの設計したシステムが、社会の不便を一つ解消するかもしれない。 この「ユーザーの満足」を最終的なゴールに設定できるエンジニアは、たとえ技術トレンドが変わっても、常に本質的な価値を提供し続けられます。
2-2. チームのパフォーマンスを最大化する意識
「自分一人ができればいい」という考えは、キャリアの限界を作ります。 イズムでは、チームでの参画を強く推奨しています。それは、個人の知見を共有し、チーム全体の生産性を高めることが、結果として顧客からの最大の信頼に繋がるからです。仲間の背中を押し、共に高みを目指す姿勢こそが、マネジメント層へと進む際にも不可欠な資質となります。
2-3. 品質と改善への異常なまでのこだわり
「動けばいい」という成果物は、負債を生みます。 保守性の高いコードを書くこと。セキュリティリスクを徹底的に排除すること。現状に満足せず、常に「もっと効率的な方法はないか」と模索すること。 この「飽くなき改善心」が、あなたの成果物の品質を担保し、「次もあの人に頼みたい」と思わせるプロのブランドを作り上げます。
3:【核心】エンジニアの価値を殺す「行き当たりばったりのアサイン」
ここからが、重要な話です。 どんなに資質があり、志が高くても、「環境」を間違えればエンジニアとしての寿命は尽きます。
世の中には、エンジニアのキャリアを真剣に考えていないSES企業が溢れています。そうした企業における「アサイン(案件配属)」の実態は、まさにエンジニアの使い捨てです。
3-1. キャリアが停滞するエンジニアの「職務経歴書」の共通点
年収が上がらないエンジニアの職歴書には、共通の「負のパターン」が見て取れます。
- レガシー言語の呪縛: 需要が縮小している古い言語(COBOLや古いPHPなど)の案件に、会社の都合で何年も縛り付けられている。
- 小規模・単発案件の繰り返し: 数名規模の小規模な改修や、1ヶ月単位の短期案件を転々とし、大規模開発の作法や深い知見が身についていない。
- テスト・運用保守のループ: 20代のうちはまだしも、30代になっても「テスト」「QA」「監視」といった下流工程しか経験させてもらえない。
- 設計工程の欠如: 実装(プログラミング)の経験はあるが、顧客との折衝や基本設計・詳細設計といった「商流の深いところからしか降りてこない上流工程」を一度も経験したことがない。
3-2. なぜ、会社はあなたに「良い案件」を振らないのか
答えはシンプルです。その会社の「営業力が低い」か「商流が深すぎる(多重下請けの底辺にいる)」からです。
商流が深い(3次請け、4次請け……)と、上流工程の仕事は上の会社がすべて持って行ってしまい、末端には「言われた通りに作るだけ」「テストするだけ」の単純作業しか降りてきません。
例えば詳細設計が担当でも基本設計のPJの資料や担当者に確認し、次工程を意識して業務を行えば上流工程が対応できるようになっていきますが、3次請け以降だとPJの内容が分からなく、言われたことしかできない環境だとこれが難しいのです。商流の浅い案件に拘る理由はここにもあります。
営業力が低い会社は、エンジニアのキャリアを考える余裕などありません。待機(給与を払いつつ仕事がない状態)を恐れるあまり、エンジニアの希望を無視して「今すぐ入れる難易度の低い案件」に無理やり押し込みます。
これが、「エンジニアがスキルアップできず、使い捨てにされるSES業界の闇」です。
4:イズムが実践する「キャリアアップ重視型SES」の仕組み
イズムは、この腐敗した業界構造を内側から変えるために存在しています。 私たちが掲げる「キャリアアップ重視型SES」はエンジニアを確実に成長させるための、具体的かつ実直な仕組みです。
4-1. 圧倒的な営業力と「商流の浅さ」への拘り
イズムは、エンド企業(元請け)やプライムベンダーとの直接取引を徹底的に開拓しています。
- 案件収集システム: 独自に構築したシステムにより、毎月約8,000件(レガシー言語を除く)もの案件を収集。
- エンド案件の開拓: 毎月40~50件の新規エンド案件を開拓。
商流が浅いからこそ、チーム参画が叶い、通常ならベテランしか触らせてもらえない「上流工程(設計・要件定義)」や「モダンな技術スタック(Go, Rust, AWS等)」に触れる経験を、メンバークラスのエンジニアに提供できるのです。
4-2. 「アサインしっぱなし」を防ぐモニタリング体制
多くのSES企業は、エンジニアを現場に送り込んだらそれっきり。しかしイズムは違います。
- 隔週の状況ヒアリング: 現場での悩み、学びたい技術、将来の不安。これらをエンジニア一人ひとりに対して定期的にヒアリングします。
- キャリアの軌道修正: 「今の案件ではこれ以上の成長が見込めない」と判断すれば、次のステップを見据えて戦略的に案件のローテーションを行います。
私たちはエンジニアを「稼働させる駒」ではなく、共に顧客の信頼を得る「仲間」として見ています。
4-3. 学びを加速させる「物」の投資
「勉強したい」というエンジニアの純粋な意欲を、金銭的な理由で邪魔させません。
- Udemy使い放題: 最新技術をいつでも学べる環境を整備。
- 資格取得支援: 難関資格の受験料から、合格時の報奨金まで。「努力が報われる」ことを実直に証明します。
あなたのエンジニア人生を、誰の手に委ねるか
ITエンジニアという職業は、自分の腕で未来を切り拓き、多くの人の役に立ち、そして自分自身も豊かな生活を送ることができる職業です。
しかし、その素晴らしい可能性は、「どこで、誰と、どのような仕事をするか」という環境一つで、簡単にかき消されてしまいます。
「階段を上るように、キャリアを築く」 当たり前のことのように聞こえますが、これを実現できているSES企業が日本にいくつあるでしょうか。
イズムは、代表直下の体制で組織設計を行い、エンジニアが正当に評価され、スキルに見合った報酬を得て、シニアになっても第一線で笑っていられる環境を追求し続けています。
「今のままでいいのか」と、少しでも心が揺れているなら。 あなたの持つ「自分らしさ」と「情熱」を、業界の闇に埋もれさせないでください。
私たちイズムと共にエンジニアとしての成功、そして「物心両面の幸福」を掴み取りに行きましょう。

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