「年収の上がらないSESエンジニア」―エンジニアが年収600万円を超えるための、キャリアステップとアサイン戦略

「エンジニアとして経験年数は増えているのに、給与が伸び悩んでいる」 「今の現場でこれ以上のスキルアップが見込めない」。
SES(システムエンジニアリングサービス)業界において、こうした悩みを抱えるエンジニアは決して少なくありません。

なぜ、同じように頑張っているのに年収が上がる人と上がらない人に分かれてしまうのでしょうか?
その最大の理由は、「自分がどの規模のプロジェクトで、どのような役割と工程を経験しているか」、そして「会社がエンジニアのキャリアを計画的にサポートしているか」にあります。

これまでイズムでは、「キャリアアップ」の重要性を繰り返しお伝えしています。
キャリアアップを重視するのは、社員一人ひとりに年齢に相応しい収入を得てもらい、ライフステージ(結婚・住宅購入・子育てなど)の変化にも安心して向き合える豊かな人生を送ってほしいという強い思いがあるからです。

そして、エンジニアにとっての「給料UP」は、「スキルの向上」と切っても切れない関係にあります。
今回は、イズムが考えるITエンジニアの正しい成長プロセスと、それを実現するアサインの仕組みについて詳しく解説します。

1. 小さな現場で、できない経験は思った以上に多い

一般的に、エンジニアのキャリアパスは プログラマー(PG)→ システムエンジニア(SE)→ プロジェクトリーダー(PL)→ プロジェクトマネージャー(PM) というように、階段を一段ずつ上るように成長していくものです。
一足飛びにショートカットすることはできません。

面接で良くお会いする方には、小規模プロジェクトで「要件定義からテストまで一人でこなしてきた」として、自身を「要件定義から対応可能なフルスタックエンジニア」と呼ぶ方がいらっしゃいます。
しかし、転職市場において、小規模プロダクトの経験は思ったほどの評価が得られないことが多いのです。

数人規模の小さな開発と、大規模なシステム開発では、求められる構造設計やプロセス、品質管理の厳しさが全く異なります。
小規模プロジェクトで培った「そのプロジェクト専用の進め方」は、大規模現場では通用しないことが多いのです。

ご存じのようにシステム開発は極めて高度で組織的な仕事。
各工程の成果物を飛ばしてしまったりするケースの多い、小規模プロジェクトでは求められるスキルの幅が狭く、エンジニアのキャリアを阻害します。

そのためイズム「数人規模の極小案件」や「数ヶ月で終わるような短期案件」は原則として引き受けない方針をとっています。
どこの現場でも通用するマネジメント力や上流工程のスキルを身につけるには、一定以上の規模感がある現場で、組織的な開発のプロセスを経験することが不可欠なのです。

2.どこの会社でも年収500万に至るエンジニアのスキル感と年収600万円に伸ばす方法

イズムに入社されるエンジニアの多くは、「基本設計」から対応できるレベルがほとんどです。
ここからいかにして「対応工程」と「対応可能な規模」を上げていくかが、さらなる年収UPの肝となります。

例として、年収500万円から600万円に伸ばすための様子を見ていきましょう。

【ステップ①:基本設計の実装と自立(年収500万円の壁突破)】
・目指す環境:20人規模以上のチーム(事業規模1.2億円以上)
・担当工程 :基本設計~テスト・リリースまでを1人称で完結できること
・年収目安 :年収500万円~(単価70万円以上)
・期間目安 :1~2年間の着実な実務経験
・主な成果物:機能一覧表、画面一覧、画面設計書、画面遷移図、業務フロー図、処理フロー図、状態遷移図、シーケンス図、API仕様書、バッチ一覧、バッチ設計書、帳票設計書、メール設計書、ER図、テーブル定義書(論理)、権限設計書、コード体系設計、非機能要件定義書、3階層構造図、外部インターフェース設計書 など。

まずは、組織立てられたプロジェクトの中で、基本設計からしっかりと担当し、指示を待たずに自分のタスクを完遂できる力を身につけます。画面設計書をゼロから作成したか、項目定義を行ったか、権限制御を考えたか、API設計経験があるか、テーブル設計経験があるかが問われます。

【ステップ②:要件定義・PLへのステップアップ(年収600万円の壁突破)】
・目指す環境:チーム内での評価獲得、100人月クラスの新規開発案件
・担当工程 :要件定義 + PL(プロジェクトリーダー)役割の兼務
・年収目安 :年収600万円~(単価80万円以上)
・期間目安 :ステップ①から2~3年以内
・主な成果物:業務フロー図、As-Is/To-Be業務フロー、機能一覧、ユースケース一覧、業務要件定義書、システム要件定義書、非機能要件定義書、用語集、概念モデル、システム構成図、データフロー図(DFD)、画面一覧、帳票一覧、インターフェース一覧 など。

次に、要件定義フェーズでは、顧客との要件調整経験、要件の優先順位付け、業務ルール整理、非機能要件の定義ができることが問われます。現場で評価を得ながら、徐々に上の工程へと視野を広げていき、最終的には、100人月を超えるような大型の新規開発案件で、要件定義から関われる状態を目指します。

3. 日常業務で付加価値を生み出し、現場での評価を高めること

現場で「一つ上の役割」を任されるためには、日常の業務で何を意識すべきでしょうか。

タスクレベルでの付加価値(効率化と自動化)

自分の担当タスクをただこなすだけでなく、「効率化」や「自動化」を意識して取り組んでいるかがポイントです。
作業時間を短縮し、品質を高める工夫ができるエンジニアは、現場からの評価が圧倒的に高まります。

役割ごとの視点の違いを理解する

一つ上のポジションを目指すには、その職位が何を管理しているのかを理解する必要があります。

  • リーダー(PL)の役割: 担当業務全般の「進捗管理」と「品質管理」。さらに、次の工程へスムーズにバトンを渡すための配慮と、次工程の責任者との調整・折衝を行います。
  • マネージャー(PM)の役割: 各工程および全チームの「総合的な進捗・品質管理」。そしてクライアントとの折衝・報告・交渉を担います。

参画している現場で「自分なら次工程にどう配慮するか」「リーダーならどう折衝するか」を意識して自発的な提案を行うことで、クライアントから「次はサブリーダーをやってもらおう」「基本設計から入ってもらおう」というチャンスを引き寄せることができるのです。

4. イズムならそれが実現できる理由

世の中には、「同じようなテストや保守案件に何年もアサインされ続けた結果、実務年数だけが増えて年収が上がらない」というSESエンジニアが溢れています。
多くのSES企業では、「とにかく空いている現場にアサインすること」自体が目的化しており、エンジニアのキャリア形成が行き当たりばったりになっているからです。
これが「SESはロースキルで成長できない」と思われてしまう大きな要因です。

イズムでは、このような事態を絶対に防ぐための仕組みを作っています。

① 「来年を見据えた今年のアサイン」

「今のスキルでできる仕事」だけにアサインし続けるのではなく、「来年、要件定義やPLに挑戦するために、今年はどの工程を経験させるべきか」という逆算のアサイン計画を立てます。段階的にステップアップできる現場を選定します。

② 営業の評価指標を「エンジニアの単価UP」に設定

イズムの営業は、アサインをするだけではなく、「エンジニアの単価が上がるアサインができたか」を目標(評価)として持つ仕組みになっています。
営業自身がエンジニアのキャリアアップに真剣に向き合わざるを得ない構造を作っているからこそ、エンジニアの成長に繋がる上流・大規模案件の開拓に妥協しません。

最後に:キャリアアップに「一足飛び」の魔法はない。だからこそ計画的に。

ITエンジニアとして確実な市場価値を手に入れるために必要なのは、魔法のような裏技ではありません。

  1. 適切な規模のプロジェクトを選ぶこと
  2. 段階的に工程と役割を上げていくこと
  3. それを全力でバックアップする環境に身を置くこと

イズムは、エンジニアが順を追って成長し、相応しい評価と報酬を得られる環境を真剣に作っています。

「今の環境で成長が止まっている気がする」 「次のステップに進みたいけれど、今の会社ではチャンスがない」

そう感じている方は、ぜひ一度イズムの面談でお話してみませんか。あなたのこれまでの経験と、これからのキャリアステップを一緒に具体化させていきましょう。

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